「麻」
「麻」という植物は、薔薇や百合、桜などの花のように、華やかなものではありません。
しかし、生命力が強く、成長も早く厳しい土壌でも上に真っすぐに生えて行きます。
生き生きとした、生きる気力に溢れた、たくましい、丈夫なというイメージが沸きます。
どんな困難にあっても、目標に向かって真っすぐな心で、すくすくと育って欲しいとの願いが込められます。
昔、赤ちゃんが産まれると最初に麻の葉の模様の入った産着を着せたそうです。
それは、麻は、雑草の中でも強く、天に向かって真っすぐ伸びていくという特性を見て、健やかな成長を願ってだそうです。
又、人々の生活の糧となっていたところから、人に役立つ人間になって欲しいと言う意味も込められますね。
詔でも使われるところから、縁起の良さもありいいですね。
生涯不自由ない暮らしが送れるようになども思い浮かびます。
いろんな思いを込めて付けられそうな漢字です。
「麻」の意味、由来
「麻」の「广」この部分は、建物の屋根を表し、「林」の部分が、「𣏟」この文字を表し、植物の「あさ」の意味があります。
屋根のある屋内で、麻を手作業でほぐす作業の様子を表し、加工して麻糸や麻布などの意味となって行きました。
又、植物の麻は日本の文化と深い関わりがあり、神社などで、厄除けとして用いられて来ました。
古来より、衣食住の一つの衣として、重要な役割を果たしてきました。
麻から取れる、果実もタンパク湿などの栄養が含まれて、七味唐辛子にも入っています。
左右対称の漢字として、縁起の良い漢字です。
漢字の由来や意味を知り、命名の参考にして下さい。
画数 11画
音読み マ
訓読み あさ
名乗り・名付け
(あさ、お、ぬさ、)
意味
1. あさ、草の名、アサ科、アサ属の1年草、繊維をとる、又その繊維、古代には最も主要な原料であった
2.草の名、ゴマ科、ゴマ属の1年相、ゴマ、実から油をとる
3.しびれる、こすった後のように感覚がなくなったさま
4.みことのり、あさですいた紙に書いたことから、
5.姓のひとつ
「麻」を使った女の子の名前は、
「あさ」ですね。
「麻加ちゃん」(あさか)16画
「麻代ちゃん」(あさよ)16画
「麻珠ちゃん」(あさみ)21画
「真麻ちゃん」(まあさ)23画
「ま」では、
「恵麻ちゃん」(えま)21画
「麻衣ちゃん」(まい)16画
「麻純ちゃん」(ますみ)21画
三文字では
「衣麻里ちゃん」(いまり)24画
「麻祈代ちゃん」(まきよ)24画
「麻千香ちゃん」(まちか)23画
「麻名歌ちゃん」(まなか)31画
男の子のでは「あさ」で、
「麻生くん」(あさお)16画
「麻貴くん」(あさき)23画
「ま」では
「竜麻くん」(りゅうま)21画
「麻琴くん」(まこと)23画
「颯麻くん」(そうま)25画
「麻」まのイメージから、可愛らしいイメージがあるので、女の子に使われる方が多いかも知れませんが、男の子には止め字として使うとかっこいいですね。
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ
三省堂 漢字んな話 前田安正・桑田真 著