漢字

「実」の意味・由来・命名

「実」

「実」の漢字は、日本では、古くから男子に「さね」の読みで広く使われていた漢字ですね。

「さね」は「核」から生まれたもので、「核」果実の種のことで、中心にあるところから、国を守る中心人物にふさわしい名として、取り入れられて来ました。

武士や貴族に多く使われた漢字ということです。

2004年から旧字体の「實」も人名漢字として使用できるようになっていますから、

画数の関係で「実」を使えなかった場合も勘案出来るようになりますね。

男の子には、力強さや芯の通った誠実さ、行動力が必要な場面が多いかと思います。

少し、古風なイメージですが、今の時代にも大切な実りの多い一生を送れるように素敵な名前を考えて見てください。

女の子では、「み」の響きは、コミュニケーションが活発で陽気な暗示がありますし、可愛らしい名前が付けられそうです。

果実の“みのり”のように、たくさんの“みのり”を人々に分け与えてあげられるような、子に育つといいですね。

 

「実」の意味、由来

 

会意文字です。

旧字体の「實」から新字体の「実」となっていますので、「宀」と「貫」から、出来上がった漢字ですね。

「宀」→「屋根・家屋」の象形、「貫」は真ん中に空いた穴にひもを通してひとまとめにした、貨幣を指す漢字です。

「貫」は「母」と「貝」から出来ています。

「母」はものがいっぱい詰まっている様子で、「貝」は宝物です。

「宀」を組み合わせて、建物のなかを貨幣でいっぱいにするところから、“みのる”という意味を表しています。

「実」は「満ちる」でもあり、中身がいっぱい詰まったものとなり、豊かさや充実した状態を表すようになりました。

「誠」とも同じ意味をもち、真実や、事実の意味でも使われます。

「誠実」の意味は、約束を守る、騙さない、人のよって態度を変えない、他人を操ろうとしない、他人を利用し

ない、駆け引きをしない、自分のことのように大切にすると言う、人としての大切な意味を含み、大切です。

そんな素敵な人に成長して欲しいと我が子には思いますね。

又、「実」は左右対称の縁起の良い漢字の1つでもあります。

 

漢字の由来や意味を知り、命名の参考にして下さい。

 

画数   8画

音読み  ジツ、シツ

訓読み  み、みの

名乗り・名付け

(これ、さね、ちか、つね、なお、のり、ま、まこと、み、みつ、みつる、みのる)

意味

1.み、中身の詰まった草木のみ

2.みのる、草木のみの中身がまる

3.みちる、内容がいっぱいにつまる

4.まこと、内容があって空言でない。

5.まことに、ほんとうに、実際に、

6.その実とは、文頭につけて、実を言うと、実際はを表す

7.姓一つ

8.実、まごころ、親身のこころ

「実」を使った女の子の名前は、

 

「み」で

「奈実ちゃん」(なみ)16画

「愛実ちゃん」(あみ)21画

「楓実ちゃん」(ふみ)21画

 

三文字では

「実紗江ちゃん」(みさえ)24画

「穂奈実ちゃん」(ほなみ)31画

 

男の子のでは

「拓実くん」(たくみ)16画

「龍実くん」(たつみ)24画

 

「さね」の読みを使って、

「実篤くん」(さねあつ)24画

「実慶くん」(さねよし)23画

 

参照 学研 漢字源辞書

平凡社 白川静博士の漢字の世界へ

三省堂 漢字んな話 前田安正・桑田真 著

誠文堂新光社 円満字二郎 著

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