「歩」
「歩」はあゆみから、前に進む、進歩のイメージです。前を向いて、しっかりと進んで欲しいと思います。着実に一歩一歩前進して人生を歩んでくれると嬉しいですね。
漢字の成り立ちが右の足と左の足をたがい、たがいに出して歩むのですから、本当に一歩ずつというイメージが浮かびます。人生のあゆみは本当に一歩一歩ゆっくりと歩まなければなりません。ひとっ飛びにと行きたいところですが、そうは行かないのが人生です。周囲のペースに合わせることも大切で、調和を保って周りとあゆみを合わせることも大切となります。
「歩」の感じは、「止」と「少」で少し止まると表しています。長い人生で焦ることなく、少し立ち止まって周りを見回し、周りとの調和もはかりながら、より良い方向に進んでいって欲しいです。
歩くとは、小さな積み重ねを続けることのできる継続力を表しています。周囲との調和をはかりつつ、時に立ち止まって、よく観察し、少しずつ確実に目的に向かって進むことができるようにすることが大切です。
一歩とは小さく見えても、小さな力が継続することがいつか大きな力となるのです。小さな一歩を大切にして積み重なるから目的に到着します。
そんな一歩を大切に確実に人生の駒を進めることが出来るようにお父さん、お母さんは願っています。一歩のあゆみは大きいです。その一歩を大切に出来る子どもに育てましょう!
「歩」の漢字の意味、由来、命名
「歩」は左右の足跡をかいた形の古代文字からきています。
歩く動作をそのまま表した形で、会意文字です。
「歩」の字は「止」と「少」に上下に分けられていて、「止」は「止める」、「少」は、「少ない」と本来それぞれの意味を持ちます。
この意味とは関係がなく、「止」は片方の足で、「少」はもう片方の足を描いています。両足の足あとを上下に並べて表しているのです。このことから「歩」には両足で進むみ歩くという意味があります。
趾(あしあと)の形です。甲骨文字の左のほうが右足の足あと、右のほうが左足の足あとでしょう。止(し)は歩(あるく)の字の上半分です。
また「之(ゆく)」の字と甲骨文字は同じ形です。足に力を入れてしっかり趾をつけることから、止は「とまる、とめる、とどまる」という動詞の意味に使われるようになり、名詞の「あしあと」の意味の字として、止にあしへんをつけた趾の字が作られました。
「静止」(動きをとめて、じっとしていること)・「中止」(途中でやめること)。
『説文解字(せつもんかいじ)』は止・之をともに草木が初めて生える形であると解しますが、いずれも趾の形です。止・之はともに前に進むことを表す趾の形。趾の形で足の動作を表現しているのです。左と右の足あとを上下に連ねた字が「歩(ほ)()」で、「あるく、すすむ」の意味です。
画数 8画
音読み ホ、ブ、フ
訓読み あるく、あゆむ
名乗り・名付け
(あゆみ、あゆむ、すすむ、ほ、ぶ、ぽ)
意味
1.あるく、あゆむ
2.あゆみ、進み方、または運命や置かれた境遇
3.はかる、天体の運行のしかたをはかる
4.長さの単位
5.面積の単位
6.水際のこと
7.ぶ、もうけの割合
8.姓のひとつ
女の子
「ほ」の読み方では、
「瑞歩ちゃん」(みずほ)21画
「果歩ちゃん」(かほ)16画
男の子
男の子のでは
「ほ」で、
「歩澄くん」(ほずみ)23画
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ