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赤ちゃんの命名式・命名書

赤ちゃんが誕生し、命名し出生届を出します。出生届は、生後14日までには名前を決めて提出します。日本では、出生届を提出するより前に「お七夜」という赤ちゃんにとって初めての行事があります。「お七夜」とは日本の独特の風習で、赤ちゃんとその家族や地域の人々、その土地の氏神様に報告を兼ねてお披露目される日でした。

「命名式」や「名付けの祝い」などとも言われ、命名書と呼ばれる紙に赤ちゃんの名前を書き、神棚や床の間に飾るのです。その由来は、現代のように医療が整っていない時代は赤ちゃんの生存率が低く、誕生直後の1週間を無事に迎えることはとてもありがたく、おめでたいことでした。そのため、生後7日目の夜にお祝いをしたんですね。

この赤ちゃんのお祝いは、本来は生まれた日を1日目とし、7日目の夜にあたります。現代は、病院で出産することがほとんどで5~7日間は入院しています。ちょうど退院時期とかぶることから、退院祝いのような形でお祝いすることも多いでしょう。

赤ちゃんの命名書とは?

赤ちゃんの命名式では、命名書というものにお父さん、お母さんの名前・続柄、赤ちゃんの名前、生年月日を記入します。文房具店やベビー用品店で販売されています。ネットでテンプレートをダウンロードすることもできます。育児雑誌の付録になっていることもありますね。産院で退院にプレゼントされることもあります。手書きで正式に用意する場合は、半紙(奉書紙)・墨汁・筆を用意して以下を参考にして下さい。

二つ折りにした半紙又は、奉書紙に折り目の部分を下にして左右三つ折りの折り目をつけます。

①折り目を開き、三等分した右のスペースに命名と書きます。

②真ん中のスペースに、父親の名前と続柄、赤ちゃんの名前、赤ちゃんの生まれた日付を書きます。

③左のスペースの上の方に父親の姓を書き、その下に両親の名前を書きます。そして、左下に命名した日付を書きます。

この用紙を準備できたら、

① 三つ折りの折り目に沿って、右が一番上に来るように半紙を折る

②上包み用として半紙をもう一枚用意して5を中央に置き、上包みの左右を折ってから上下を折り返す

③上包みに「命名」と表書きする

これをお宮参りの日まで神棚や床の間に飾っておきます。

赤ちゃんのお七夜や命名式のお祝い

赤ちゃんのお七夜や命名式では、祝い膳を用意します。昔は親族が集まり、宴会を開きました。

今は自宅で簡単に行うか、お店で赤ちゃんのお父さんとお母さんがお互いの両親を招いて、赤ちゃんをお披露目し、記念撮影、食事会などを開きます。

両親が近くに住んでいない場合は、赤ちゃんのお母さんとお父さんだけで行い、1ヶ月後のお宮参りに家族みんなでお祝いをするというパターンもあります。

祝い膳では、命名の由来を説明したりして、赤ちゃんの将来を話したりと家族との交流を楽しみます。料理の内容は、地域により様々ですが、赤飯、尾頭つきの鯛は基本です。紅白なます、紅白のかまぼこ、紅白のお麩などお祝いの場にふさわしいものが揃えられます。お刺し身やはまぐりのお吸いものなども良いでしょう。

体調を優先して、無理のない範囲で

後片付けなどが大変なので、出前のお寿司やケータリングを利用することも今は多いです。お七夜や命名式は、母子の健康を祝う行事ですからお母さんと赤ちゃんの体調を考えて計画して下さい。無理をして体調を崩しては元も子もありません。日程にこだわらず、お母さんと赤ちゃんの体調を優先して行いましょう。

お祝い方法が地域によって、違う場合もありますので、双方の両親に事前に尋ねておいた方が良いです。お父さんとお母さんだけで簡易的に行う場合でも、双方の両親にその旨を伝えておくといいでしょう。赤ちゃんを育てていくうえで、おじいちゃん、おばあちゃんの力も必要なときがあります。家族みんなで見守っていけるように双方の両親にはいつもいろんなことを報告して、良好な関係を築いておくことが赤ちゃんのためでもありますね。

赤ちゃんの命名式を心から喜んで人生の始めてのお祝いを楽しんで下さいね。