「香」
「香」、香りは日本でも古くから親しみのあるもので、仏教の儀式では欠かせないものです。香は邪気や魔を払うとして、清めたい場所にたいて使われたりしていました。沈香という、水に沈むことから名づけられた日本では有名な香木があり、最高の品質のものを伽羅と呼ばれ、大変貴重なものでした。
日本の文化で、香道という、香りを「かぐ」とは言わず、「きく」と表現し、四季のうつろいを香りで嗜む、雅な遊びがあります。又、衣服や髪に香をたき、匂いをたきこめる習慣などもあります。
良い香りは品の良さを感じさせますし、香木には、気持ちを落ち着かせる効果などもあるそうで、優しい雰囲気も漂ってきそうです。上品さや、そこはかとなく感じる、優しい雰囲気、奥ゆかしさを持った子どもにと命名できますね。香りは目には見えませんが、そこには必ず、存在します。そんな、見えない力強さも子どもに願えます。人生を心穏やかに優雅にそれでいて、人を安心させられるような存在になってくれれば、お父さん、お母さんも安心ですね。
「香」の意味、由来、命名
会意文字です。お酒の材料に用いられた、穀物の「黍」(きび)と「甘」あまい、うまいの2つの漢字から成り立つものです。「黍」に火をつけたときに匂う甘いかをりから、良い匂い、こうばしい、かぐわしいなどの意味に繋がっています。
画数 9画
音読み コウ、キョウ
訓読み かおり、かおる
名乗り・名付け
(かおり、かおる、かが、たか、よし)
意味
- ただよってくるにおい、かおり
- 良い匂いがするさま
- かぐわしい、芳しい
- 香料、たきもの
- こえ、いろ、姿かたちがよい
女の子
「か」の読み方では、
「絢香ちゃん」(あやか)21画
「香絵ちゃん」(かえ)21画
「香穂ちゃん」(かほ)24画
男の子
「こう」で
「香輔くん」(こうすけ)23画
「耕輝くん」(こうき)24画
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ