「昌」
「昌」の漢字は、「晶」の漢字と同じように明るいことを意味しますが、少し意味合いというかニュアンスが違ってきます。
「昌」は太陽を表し、「晶」は星を表すといわれます。
日は太陽、太陽は古代から神とあがめられる光で、めぐみをもたらすものです。
曰は、口を大きく開けて明るく言葉をだす、その出した言葉の内容を人に発して、人々を導くときに用います。
「晶」と似たように明るいですが、少し違いますね。
明るく公明正大であり、物事を照らし、自ら発した言葉に人を従わせる力があるのです。
なかなか、責任が重いことですが、そんな責任を負えるような立派な人になって欲しいと願いますよね。
学問を積み、そんな人生を歩めるように応援する親の思いも込められます。
盛んも意味するところから、赤ちゃんの人生が実り多く栄える暗示も含まれます。
「昌」「晶」ともに明るいイメージと左右対称の漢字ですから、良い漢字です。
名乗りは、「昌」の方が多くありますが、共通する「あき」「まさ」「しょう」の読みで
画数を考えながら、明るい未来の赤ちゃんの名前を考えてあげて下さいね。
漢字の由来や意味を知り、命名の参考にして下さい。
太陽の「日」+「曰」えつ、いうが重なった文字で、太陽の日のように、明るく物事をいう=明るいです。
太陽と星の組み合わせで光を放つ日ということで、明るい様子を表す、会意文字となっています。
今の東京大学、お茶の水女子大学の源流である、江戸幕府の建てた、昌平坂学問所にも使われている、
明るく盛んなことを表す、大変縁起の良い漢字です。
「昌」の意味、由来
画数 8 画
音読み ショウ
訓読み さかん
名乗り・名付け
(あき、あきら、あつ、さかえ、さかん、すけ、まさ、まさし、まさる、ます、よ、よし)
意味
- あきらか、あかあかと輝く、明るい、
- さかん、明るくさかんである、
- あきらか、堂々として包み隠さないさま、公明正大な
- 姓のひとつ
「晶」と同じ読みの命名を多く考えて見ました。
字画の画数で同じ読み方でも違う漢字で印象が随分変わりますね。
女の子
「あき」の読み方では、
「昌姫ちゃん」(あき)18画
「昌奈ちゃん」(あきな)16画
「知昌ちゃん」(ちあき)16画
「まさ」
「昌実ちゃん」(まさみ)16画
男の子
「あき」で、
「昌敏くん」(あきと)18画
「昌史くん」(あきふみ)13画
「昌紀くん」(あきのり)17画
「まさ」では
「洋昌くん」(ひろまさ)17画
「昌俊くん」(まさとし)17画
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ
三省堂 漢字んな話 前田安正・桑田真 著