漢字

「文」の意味、由来、命名

「文」

「ふみ」と読みますが、「あや」とも読みます。

「あや」の読み方での命名は女の子に多く人気で、「あや」は多くの漢字が使われています。「彩」「文」「絢」「綾」「紋」「郁」「英」「恵」「朱」「純」「順」「彰」「章」「理」「礼」「綺」「惠」「操」などなど・・・「あや」とは読みにくい漢字も画数の関係で「あや」と充てることもありますが、特に多く使われる「あや」の漢字をいくつか解説していきます。

命名では、「文」の漢字は、縁起の良いと言われる左右対称の文字です。命名に使うには画数も少なく書きやすいのでおすすめですね。

「武」に対して「文」ですから、武力や刑罰によって権力を行使するのではなく、学問や教育によって世の中が発展していく理想の人間の形を表せます。平和を願って赤ちゃんに命名してあげるのが良いのではないでしょうか。

勉学に励めるように命名してあげることや、文化を感じることができる知性も思い描くことができるので、日本の和のイメージを表して命名することもできます。柔らかいイメージも浮かびますから、優しい子に育つように願うこともできます。

どんな漢字とも相性がよさそうなので、多くの命名に使うことのできる漢字です。「あや」だけではなくて、名乗りも多くどんな漢字とも組み合わせやすいでしょう。想像を膨らませて赤ちゃんに命名に「文」の漢字を使い命名してあげてください。

「文」の意味、由来

漢字の由来や意味を知り、命名の参考にして下さい。

画数   4画

音読み  ブン、モン

訓読み  ふみ

名乗り・名付け

(あき、あや、いと、すじめ、とも、のぶ、のり、ひさ、ひとし、ふみ、ふみし、ふむ、ふん、み、や、やす、ゆき、よし)

意味

1.あや、綺麗な模様、外面の飾り

2.綺麗に飾ったさま、外面の美しさ

3.かざる

4.文字、象形文字や指事文字のように、物事を模様のように描いた文字のこと

5.ふみ、文字で書いた文章や手紙

6.「武」に対して「文」であり、文化や教養、学芸などのことで、荒々しくなく穏やかなさま

7.たくみ、上手にうまく飾る

8.お金の単位

9.姓のひとつ

「文」は象形文字です。縄文の模様を土器につけたものを描いたもので、こまごまと飾りたてた模様のことを指し、それが模様式に描いた文字となり、生活の飾りである文化を意味するようになり、「紋」の原字となります。

また、漢字が出来た紀元前17世紀に中国で入れ墨という刑が存在していたことから、人の胸を開いたところに、入れ墨の模様を描くとも言われています。入れ墨は国により、文化として受け入れられている場所もあるので、入れ墨については、賛否両論があるでしょうが、時代や国によりイメージが違います。

日本でも一度は医師法違反との判決が出ましたが、2018年11月に大阪高裁で判決が覆されています。衛生面での注意は必要なことは確かでしょうし、入れる色素の種類によって、発がん性があるなどとも言われているので、人により見方が違ってくるかも知れません。痛いでしょうから、怖いですが…

女の子の命名

「あや」の読み方では

「文乃ちゃん」(あやの)6画

「文音ちゃん」(あやね)13画

「み」の読み方で

「文愛ちゃん」(みちか)17画

「文珠紀ちゃん」(みずき)23画

「もん」の読み方で

「玲文ちゃん」(れもん)13画

 

男の子の命名

「あや」で

「文翔くん」(あやと)16画

「文晴くん」(あやはる)16画

「もん」で

「嗣文くん」(しもん)17画

「ふみ」で

「遥文くん」(はるふみ)17画

 

参照 学研 漢字源辞書