「花」
「花」の漢字は「華」と同じ「はな」ですが、可愛らしいイメージですよね。豪華に咲き乱れるのが「華」なら、こちらはそっと咲いているような感じです。蕾が変化するところからきていて、変化するという意味もありますらから、形を変えていける自由自在なイメージも浮かびます。花が開くところから、オープンで明朗な裏表のないという様子も思い描けますね。
草花は、結構強くてどこにでも咲いています。可愛らしいイメージもありながら、踏まれても踏まれても、咲いていけるような伸びる力も持っています。たとえ、逆境にあってもそれをバネにして、咲き誇れるような子どもに育って欲しいと願えます。どんな場所でも、花を添えられる可憐な美しさを願って女の子の命名に使ってあげるのが良いかも知れません。
草花を表す漢字を使うのは良くないと言われていることもありますが、すぐに散るからと考えるからです。散ると、とらえるまでの、蕾をつけて、花開くまでの努力、そうやって咲かせた花の可憐な美しさを私たちは愛でます。そして人々を和ませるのです。又、散ってからも種を残し、次の世代へとつなげていきます。
「雑草という名の草はない。すべての草には名前がある。」有川浩の小説に紹介されていた昭和天皇の言葉です。少し前に高畑充希主演で映画化もされましたね。どんな草花にも名前があって、一生懸命その場所で咲いています。たくましさと優しさを兼ね備えた子どもに育つようにと、赤ちゃんにもそんな思いを込めて、可愛らしい名前を考えてあげて下さいね。化けるの意味も含まれていて、どんな大物に化けるかも知れません!!
「花」の意味、由来、命名
会意形声文字で、「化」は立った人が座った姿に変化したことを表す会意文字。花は蕾が咲き、咲いて散るというように姿を著しく変える植物の部分を指します。植物を表す「艹」と変化するという意味の「化」から美しく変化する花を表すようになりました。「化」の部分は左の部分が倒れた人で、右が座った人を表す意で、両者を合わせて姿を変えることを意味するそうです。貨幣の上の「化」の部分でもありますから、貨幣、お金は何でも変えることが出来ますね。そこから変化につながるのでしょう。
画数 7画
音読み カ
訓読み はな
名乗り・名付け
(はな、はる、みち、もと)
意味
- 植物のはな、はなやかで姿を変えやすいはな、
- はな、はなのようにきれいなもの
- あや、さまざまな色や形のまじった模様
- 派手なさま
- ものが入り混じってチラチラ見える
- 金をつかいはたす、花銭
- 姓のひとつ
- はな、特に桜のはなのこと
女の子
「か」の読み方では、
「花緒ちゃん」(かお)21画
「遥花ちゃん」(はるか)21画
「蕾花ちゃん」(らいか)23画
「玲実花ちゃん」(れみか)24画
「璃々花ちゃん」(りりか)37画
男の子
「花月くん」(かづき)11画
イメージが可愛らしいので、男の子は難しいかな~
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ
幻冬舎 植物図鑑 有川浩