「圭」
「圭」の漢字は、古代中国の宝石で作られた長方形の先が尖った翡翠のようなもので、祭祀に用いたり、王が優秀な臣下に与えたものを表しています。優秀なものに与えるものですから、汚れなく清いものとして、潔い、ともなったようで、大変貴重で、縁起のよさそうな意味のある漢字ですね。左右対称で書きやすい漢字でもあります。
こちらも、先日の「貴」と同じで、貴重で、尊いイメージからそのような子に育って欲しいと願えます。そのような子になるように心を込めて育ててあげて下さいね。又、「佳」の漢字の一部であるように、綺麗に積み上げられた2つの土。土は、万物の元です。滋養ゆたかな、土地は人に必要な食物を育てます。
王から賜ったものを周囲の人々と分け合い、互いに発展を祈れるような人物に育って欲しいものです。贈りものという意味からも、感謝の証ですから、常に感謝の心を忘れないような子にとも願えます。感謝の心を忘れないなら、周りに人の絶えることはないでしょう。それは、性格にかどがなくなり円満な人格でなければいけません。人は往々に、若い時は角があっても、年齢を重ねるごとに角がとれて丸くなっていきます。
「圭角が取れる」
という言葉のように、人生を生きていく中で圭角がとれて、円満な人格が出来上がるようにと願うのが親でしょう。尊い身分の証としての「圭」ですから、生きていく中で何かくじけそうなことがあっても、自分の人格を磨くための試練だと受け止めて、最終的には素晴らしい人へと成長してくれることを願えます。
「圭」の意味・由来・命名
象形文字で、上が円錐の形をし、下が方形の玉から、天子が臣下に授けた玉とされ、そこからこの漢字になっていったそうです。左右対称の漢字で、書きやすい漢字でもあるので、命名で使うのはお勧めですね。
画数 6画
音読み ケイ
訓読み たま
名乗り・名付け
(か、かど、きよ、きよし、け、けい、よし)
意味
- 玉、古代の諸侯が身分の証として天子から受けた玉
- 角
- 潔い
- 容量の単位
- ごく少ない量
- 目方の単位
「圭」を使った女の子
止め字の「か」の読み方では、
「桃圭ちゃん」(ももか)16画
「彩圭ちゃん」(さやか)17画
「優圭ちゃん」(ゆうか)23画
「早圭絵ちゃん」(さかえ)24画
「けい」で、
「圭珠ちゃん」(けいじゅ)16画
男の子では
「けい」で、
「圭馬くん」(けいま)16画
「圭悟くん」(けいご)16画
「きよ」と読んで、
「網圭くん」(つなきよ)16画
「範圭くん」(のりきよ)21画
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ