「摩」
「摩」の漢字は、関西地方では、神戸六甲山の「摩耶山」を思い描きますね。100万ドルの夜景の綺麗さで有名です。山の上ですから、夜空の星もハッキリと見えて、その眼の前に神戸の街の光りが煌々と輝いています。また、この「摩耶山」という名前は、弘法大師がお釈迦様のお母さまの摩耶夫人の像をこの山の天上寺に奉納したことが由来だそうです。
「磨」と同じようにみがく、こすって綺麗にする意味があります。「摩訶不思議」という言葉がありますが、大きいこと、優れているという意味があり、不思議と優れた能力を隠し持っているかも知れません。地道にこすったり、なでたりしながら、綺麗に何かをみがき、次の世代に希望を託す摩耶夫人のような、大きな愛をもった子どもにと成長するかも知れませんね。神秘的な意味を持たせた命名でこの漢字を使って希望の持てるような名前を考えてあげましょう。
漢字の由来や意味を知り、命名の参考にして下さい。
「摩」の意味、由来、命名
会意兼形声文字です。「麻」はすりもんで繊維をとる測物の麻です。それを「手」ですり揉むことを示します。
「摩」は「磨」に似た漢字ですが、ほぼ同じ成り立ちです。「石」の字が「手」に代わっただけです。ほぼ同じような情景を表すことから、「磨く、削る」など似た意味をもっています。ですから、「研磨」という熟語は「研摩」と書かれることもあります。
画数 15画
音読み マ
訓読み (-)
名乗り・名付け
(きよ、なず)
意味
- する、なでる、さする
- する、みがく、こすってきれいにする
- せめる、ふれあう、またそばに触れるほど接近する
- 梵語「マ」の音訳字
- 姓のひとつ
「摩」を使った女の子の名前は
「ま」の読み方では、
「摩衣ちゃん」(まい)21画
「摩紀ちゃん」(まき)24画
「摩耶ちゃん」(まや)24画
男の子のでは
「ま」で、
「一摩くん」(かずま)16画
「拓摩くん」(たくま)23画
「郁摩くん」(いくま)24画
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ