「明」の意味、由来、命名

漢字

「明」

「明」の漢字は、部屋の窓と「月」を組み合わせたものです。月の光が窓から差し込んできて、照らす光が暗闇にひとすじの光が差し込み明るく照らされた様子から物がはっきりと見ることができるので灯がともり、かしこくはっきりと見通すことが出来るという意味を見出すことが出来ます。

暗闇の中で一筋の明るい光がさせば、その光を道しるべとし、人々の先導となりリーダーとして明るい方向へ皆を導いていくこととなります。人々を導くには真理を理解してリーダーとしての資質が必要です。知恵を持ち、皆の先頭としていけるようにご両親も意識して見守る必要があります。

「明」を使う熟語「公明正大」は、公平であり、堂々としたという意味があり、「明」という字には明るく、暗闇を照らす正義や正しさが根底にあってのことです。心にやましさがあってはいけないのです。やましさを一筋の光で照らして見抜く力が必要です。明るさや正しさは、誠実な心と賢さがなくては貫くことが出来ません。

周りを明るく照らして誰からも好かれる人になってほしいと願いを込めるのは親として当然ですが、どんな意味を持ちポジティブな人生を歩めるように育てて見守るのは親の役目です。自分の人生も含め、周りを明るく照らし笑顔にさせることの出来る素直で誠実な子に育ってくれるように両親のサポートも欠かせませんね。

鎌倉初期の名僧「明恵」が残している感慨深い詩があります。

「あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月」

明恵氏は、紀州有田に生まれ、八歳のとき両親と死別しています。後に京都の神護寺修学に励みました。後鳥羽上皇から賜わった地に高山寺を創建し、東大寺の学頭にもなった人物です。

月を愛し、月を歌った歌が多いので「月の歌人」とも言われています。月の明るさと清らからは、彼が理想とした人のあるべき姿を詠んだとされます。

明恵の思想「あるべきようは」とは、一時流行った「あるがままに」という言葉がありますが、「あるべきように」でもなく、その場において「あるべきようやあるがままとは何か?」と問いかけ、その答えを求め生きようとするものであると述べています。

何でもすべてを受け入れようとする母性的な「あるがままに」でもなく、物事をはっきりと峻別しようとする父性的な「あるべきように」でもないのです。

白と黒や善と悪と決めつけるようなどちらかに偏り判断するのではなく、違いを認めながら和していく心が大事だという知恵を用いた考えです。

暗闇で身動きできないときこそ人は、一筋でも射し込んできた少しの明かりを頼りするものです。小さなその光を頼りに見失っていた世界に向け立ち上がっていくものです。明恵は、くもりのない月の明るさに胸を打たれ衝心のままに短歌を残したのです。

明恵氏の亡き父母への思いは強く、子犬を見ても父母の生まれ変わりでは?と思うほど心根が純粋で優しかったようで、極めて自然に魂の存在を受け入れていたようです。

「私は後生で済われようとは思っていない。ただ、現世においてあるべき姿でありたい。修行するべきように修行し、振舞うべきように振舞えばいい。今は何をしてもかまわない、死後往生して助かりたい、などとはどの経典にも書いてないと意味深な言葉を残しています。

極楽往生を願い行動するような他力本願な生き方ではなく、明恵の「あるべきようは」は後先を考えない臨機応変な「自力本願」のようでもあるが、これからの時代は臨機応変に融通性を備えた「自力本願」も求められます。

明恵の思いである「あるべきようは」が見直される時代を迎えようとしています。このような時代に光をもたらす力強い子どもであるように命名してあげるといいですね。

漢字の由来や意味を知り、命名の参考にして下さい。

「明」の意味、由来

「日」は窓の形を表し、窓から差し込む月あかりを文字にしたという説があります。昔は、街灯や電球などない時代です。黒闇に輝く月は、明るく神秘的な明るさを感じたに違いありません。熟語などでも「清明」などはっきりとした清々しい明るさを表すものが多いようです。

画数   8画

音読み  メイ、ミョウ

訓読み  あかり、あかるい、あかるむ、あきらか、あける、あく、あくる、あかす

名乗り・名付け

(あか、あかり、あかる、あき、あきら、あきらけい、あけ、きよし、くに、てる、とおる、とし、のり、はる、ひろ、みつ、よし)

意味

  1. あきらか、あかるい、光がさしてあかるい、よく物が見える、はっきして疑う余地がない
  2. あきらか、物事にあかるい、道理がよくわかっているさま
  3. あきらかにさせる、物事をはっきりさせる
  4. ものを見分ける力、さとい目の働き
  5. くもい無い知恵
  6. あける、夜明け
  7. あかり、光線、ともしび
  8. この世
  9. 尊敬の意を表すためにつける接頭辞
  10. あけて、つぎ
  11. 何もかも見通している神
  12. みん、王朝名
  13. 姓のひとつ
  14. あけ、期間が終わる事、またはその時期
  15. すき間が出来る

「明」を使った女の子の名前は

「あ」の読み方では

「明佳里ちゃん」(あかり)23画

「明穂ちゃん」(あきほ)23画

「明里咲ちゃん」(ありさ)24画

「め」

「明依ちゃん」(めい)16画

「明瑠萌ちゃん」(めるも)33画

男の子では

「あき」で

「明來くん」(あきら)16画

「明輝くん」(あきてる)23画

「めい」では

「昊明くん」(こうめい)16画

「聖明くん」(せいめい)21画

参照 学研 漢字源辞書

平凡社 白川静博士の漢字の世界へ

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