「桃」
「桃」の漢字は桃の花のピンク色を思いだしますし、ひな祭りに使われる花ですから、女の子に使われることが多いでしょうか?桃は春を告げる最初の花のイメージがありますよね。「桃夭」(とうよう)という言葉があり、嫁入りどきという意味ですが、みずみずしく若々しい娘の様子を表します。まさに、女の子に用いる漢字のようですね。
占術に使われていた亀の甲羅のひび割れも表すことから、物事を人々にいち早く知らせる役目もあるかも知れません。可愛らしいイメージとは違う、人とは違う直観力や先見の明を持ち合わせて周りの人々を導くような人のなるかも知れませんね。
桃の木は「仙木」とも言われ崇められていて、仙人のいる所を「桃源郷」とも言います。桃の節句の由来や桃太郎の名前にも使われていて、桃の中から子どもが生まれることからも、この漢字を持つ子どもは、周りに吉報をもたらすことになるようです。
又、「百」も「もも」と読みますね。語源は実がたくさんなるところから来ているそうですから、多くの実りをもたらすことが出来ますね。自分の能力をふるに活用して、人々に貢献し、実り多い人生を歩んでくれることを願って、この春生まれの赤ちゃんに命名してあげるのも素敵かも知れません。
「桃」の意味、由来、命名
会意兼計形声文字です。「木」と「兆」の象形文字です。「亀ト」という、古代は亀の甲羅を焼き、そのヒビの入り具合で国家の行く末を占う大事な行事がありました。2つに綺麗に割れる様子が「兆」です。2つに割れるの意味から、2つに綺麗に割れる木の実のももから、「桃」の漢字となっていたようです。
画数 10画
音読み トウ、ドウ
訓読み もも
名乗り・名付け(もも)
意味
- 果実の名、バラ科サクラ属の落葉小高木
- 姓のひとつ
女の子
そのまま「もも」の読み方では、
「桃萌ちゃん」(ももえ)21画
「瑚桃ちゃん」(こもも)23画
「も」だけは
「桃愛ちゃん」(もあ)23画
「桃寧ちゃん」(もね)24画
男の子
「とう」で、
「桃成くん」(とうせい)16画
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ