「零」
「零」の漢字は、数字で0、漢字で零です。
零とは0、何もない、存在しない、無ではありません。
仏教では無の境地などと表現する言葉もありますが、0という概念はインド人が発見したようです。
0が何もない状態ではなくて、0という状態が存在すると認識していたようです。
こぼれ落ちたあまりから、まったく無いのではなく、わずか、小さい、少ないなど極小でも数が存在するのです。
数学的には自然数に0を含むかどうかは議論があるような面白い数字だそうですヨ。
「零」は無限の可能性を秘めていています。
極わずかなところから、スタートして、たくさんのことを積み上げて行って欲しい。
あらゆる可能性を備えた希望のある漢字です。
又、滴り落ちるしずくのイメージから、しっとりした優しさも感じられますね。
女の子なら、生年月日から、やんちゃで活発な赤ちゃんとの暗示がある場合など、
おしとやかさを願って付けてあげるのもいいかも知れませんね。
神に頭を垂れて、祈る姿から、謙虚な子になるようにと願ってもあげられます。
限りなくイメージを膨らませることの出来る素敵な一字ですから、
お父さん、お母さんは我が子に一番の名前を考えてあげて下さいね。
漢字の由来や意味を知り、命名の参考にして下さい
会意形声文字で「雨」と「令」から出来ています。
「雨」は雲から水滴がしたたり落ちている様子と、
「令」は頭を下げお辞儀をして、神様にひざまずいてお願いしている様子です。
願いが通じ、神の意志により雨が降ったのです。
雨のしずくが落ちてくる様子から、こぼれるの意味も含まれます。
雨の水滴が0の形に似ていることから、「零」の字を当てたのではという説もあります。
「零」の意味、由来
画数 13画
音読み レイ、
訓読み ふる、こぼレル
名乗り・名付け
(しずく)
意味
1. しずく、清らかな水玉
2.おちる、雨粒やしずくがおちる。又、ものがしずくのようにおちるさま
3.おちる、おちぶれる、しおれる、さびれたさま
4.かけていて、小さい又、かけていて少ない、
5.数で実数のないことを表すことば、ゼロまたは、奇数の0
6.霊丁とは、ひっそりと落ちぶれて、独りぼっちであるさま
7.姓のひとつ
女の子
やっぱりまず、「れい」の読み方で、
「零華ちゃん」(れいか)23画
「零菜ちゃん」(れいな)24画
「零羅ちゃん」(れいら)32画
「実零ちゃん」(みれい)21画
名乗りを使って、一字で、
「零ちゃん」(しずく)13画
男の子
「れい」で、
「零也くん」(れいや)16画
「零太くん」(れいた)17画
「れ」では
「零央くん」(れお)18画
「零玖斗くん」(れくと)24画
そのまま、「ぜろ」を当てて、
「零くん」(ぜろ)13画
と名付ける方もいるようです。
「れい」と読ませる漢字も、
「麗」「玲」「禮」「怜」「鈴」「澪」「聆」「嶺」「礼」と様々です。
その候補の一つとして考えられる漢字ですね。
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ
三省堂 漢字んな話 前田安正・桑田真 著