「静」
「静」の漢字は、落ち着いた印象を与えます。
孫子の軍争偏
原文:以靜待譁。
訓読:静を以て譁を待つ。
翻訳:攻撃するには、静かな状態の味方の軍でもって、騒がしい状態の敵軍を待つのがよい。物音がなくひっそりして静まりかえっているような状態の意味です。
身をひそめてじっと敵軍を待っている様子です。孫子の兵法は、ベストセラーになり読まれた方も多いかと思いますが、戦乱の続いた中国の春秋戦国時代や、三国の時代に記された、闘いに勝つための戦法などを記したものを現代風にアレンジされています。静寂さの中でこそ、勝利の明かりを見ることが出来たのでしょう。
本物を見極めるには、静寂の中で感性を研ぎ澄ませていなければいけません。心が乱れていては、正しいことは見えてこないのです。雑多な日常から、心を落ち着けて、平静な心で何ごとも判断できる、落ち着いた子どもであって欲しいですよね。落ち着いた行動の出来る、清い心で何事も判断できる力をつけて欲しいと願います。その子どもといると、濁った水が次第に澄んでくるような、清らかさを持つような素敵な命名を考えてあげて下さい。
「静」の意味、由来、命名
会意兼形声文字、「争」は取り合い、「青」は澄み切った意を含むみ、取り合いをやめて、しんと澄み切った雑音のない状態になることを指す。
画数 14画
音読み ゼイ、ジョウ
訓読み しず
名乗り・名付け
(きよ、しず、しずか、ちか、つぐ、ひで、やす、やすし、よし)
意味
- しずか、しずまる、しずめる
- からだや心を動かさないこと
- しずけさ、動かない状態、静かな所
- 姓のひとつ
女の子の名前は、
「しず」の読み方では、
「静香ちゃん」(しずか)23画
「静紅ちゃん」(しずく)23画
「せい」
「静良ちゃん」(せいら)21画
「静那ちゃん」(せいな)21画
男の子のでは
「しず」で、
「静哉くん」(しずや)23画
「静希くん」(しずき)21画
「せい」で、
「静人くん」(せいと)16画
「孝静くん」(こうせい)21画
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ