「栞」
この「栞」の漢字が人名漢字に加わったのは、最近のことで1990年となっています。発端となったのは、サザンオールスターズの「栞のテーマ」の曲がヒットしたからのようです。
道しるべの意味を持ちますから、人を導けるような子どもに成長して欲しいや、人生の道に迷わずしっかりとした人物への成長を願う事が出来ます。上の部分の「扞」は、上端を揃えるものを指すことから、物事を整えるという意味も含まれますので、整える力のある子どもに成長して、社会を先導する子になるかも知れません。
この漢字もまた、左右対称の縁起の良い漢字として、スッキリと整った印象を与えます。木の持つ生命力と、整ったさまからすくすくと成長してくれそうで楽しみです。そうやって成長した赤ちゃんは、品格をもって人に接することが出来るでしょうから、その品格がその子どもの守りとなり、お父さん、お母さんも安心して社会へ送り出せます。赤ちゃんへの良い名付けになると思います。
女の子の名前
「かん」の読み方で、画数の違うかんなちゃん!
「栞名ちゃん」(かんな)16画
「栞奈ちゃん」(かんな)18画
「栞菜ちゃん」(かんな)21画
そのまま「しおり」では、
「栞梨ちゃん」21画
「栞里ちゃん」17画
「か」だけを使って
「一栞ちゃん」(いちか)11画
「歩栞ちゃん」(あゆか)18画
「栞夢ちゃん」(かのん)23画
男の子
「かん」で、
「栞爾くん」(かんじ)24画
「栞汰くん」(かんた)17画
「か」を使って
「瑠栞くん」(るか)24画
漢字の由来や意味
「扞」の2本の竿を並べて上端が平らに揃ったさまを表した象形と、「木」から出来た会意兼形声文字です。
木を削って切り揃えて作った道しるべ、の意味となり「栞」の漢字が出来ています。日本では、本に挟む目印のことを指しますね。栞という漢字に「シオリ」という読みを当て、本の目印に枝を折って挟んでいたところから、「枝折る」(シオル)と呼び、目印の意味と相成って、本に挟む「しおり」となっていったようです。
「栞」の意味、由来
上端がそろったさまを描いた象形声文字です。同じ大きさに四角く切り取った木の札を指す。
画数 10画
音読み カン
訓読み しおり
名乗り・名付け
(か、かん)
意味
- しおり、山林を歩くときに道の目印とするために折った木の枝
- しおる、きる、四角く切り取る
- 読みかけた本にはさんで目印とするもの
参照 学研 漢字源辞書