「士」
「士」の漢字は、立派な男子ということで、戦などがあった時代には強さを誇示し、王族に使える身分であるから立派な人でもあり、皆の先頭に立つものであるという証明を表しました。日本では、さむらいの意味から現代は、弁護士、消防士、学士、○○と技能を習得した人や資格の名称に使われる所から、自立した立派な人との意味がありますね。一般的には男の子に使われることが多い漢字です。
男の子は大体が、家族を養う側ですから、社会に出て収入を得なければなりません。ーダーシップや何らかのポジションが求められます。人から頼りにされる人物へと成長してくれることを願います。
社会に出るまで、たくさんの知識を吸収し、学び、備え、己を成長させることの出来る、たくましい男の子になるようにとお父さん、お母さんは楽しみにしているでしょう。力強さと優しさも兼ね備えたら鬼に金棒です。
しっかりした大人になれるように、社会に出る前には、ゆっくりと確実な成長の手助けになるように、お父さん、お母さんは見守ってあげて下さいね。この漢字も左右対称の縁起の良い文字となっています。
「士」の意味、由来、命名
象形文字で、牡の字の右側にも含まれ、成人して自立するおとこを表します。斧に似た形の鉞という道具の刃が下に向けて置いた様子を文字に描いています。鉞を持つような成長した男子ということです。成人した男性の陰茎を表すと言われています。
画数 3画
音読み シ
訓読み さむらい
名乗り・名付け
(あき、あきら、お、おさむ、こと、さち、ただ、つかさ、と、のり、ひと、まもる)
意味
- おとこ
- 中堅の役人層
- 春秋戦国時代以後に生じた知識人、のち広く、学問や知識によって身を立てた人
- 身分で、士農工商の最上の位
- 立派な男子
- 兵隊、近代は特に士官のこと
- さむら
- 姓のひとつ
男の子
「し」で、
「蒼士くん」(そうし)16画
「嵩士くん」(たかし)16画
「じ」では
「雷士くん」(らいじ)16画
「遼士くん」(りょうじ)18画
「美勇士くん」(みゅうじ)21画
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ