漢字

「崇」の意味、由来、命名

「崇」

「崇」の漢字を見てどう思われますか?時々、「たたり」と読み間違えられることがあるんです。でも、「たたり」は「出」の下に「示」となります。「祟」これは、神や霊の「たたり」にあうの「たたり」です。

でもこちら「崇」は全然違います。パッと見ると似ているように思いますが、よく見ると違いますね。「山」の下に「宗」で、常用漢字です。
「祟」は「たたり」で、常用漢字・人名漢字ではないので出生届をしても役所は受け付け付けてくれませんから名前にはないはずです。1948年に施行された戸籍法以降はないですが、それ以前はあったかも知れません。記録では少し残っているようです。

意味はとうとぶ、たっとぶ、あがめるですから、素晴らしい意味を持つ漢字です。これも左右対称の縁起の良い漢字となっています。

最後までやり通すと意味から、何事もやり遂げることの出来る強い精神力と真っすぐな気持ちの持ち主に育つようにと願えますね。けだかさを感じる漢字です。

長い人生において成長するにつれ傲慢さや、わがままが出ることもあると思いますが、何かを崇拝したり、崇徳な人に出会うと、尊びあがめたくなることもあるでしょう。そういったいつも人を敬う気持ちを忘れないことは大切なことです。

そういう精神を持ち続けることが、また、その子どもの成長に繋がると思います。赤ちゃんにもそんな親の思いを少し込めた命名が出来ると良いと思います。

「崇」の意味、由来、命名

形声文字で「山」+「宗」で型に固いこと、型に貫くとなり縦に高いから、そびえたつ山をあがめるなどの意味を含め尊ぶ崇拝となっていったようです。所説はありますが、尊い字です。

画数   11画

音読み スウ、シュウ、ズウ

訓読み(-)

名乗り・名付け

(かた、し、たか、たかし、たけ)

意味

  1. たかい、山が縦にそびえたっているさま
  2. とうとぶ、たっとぶ、あがめる、高くそびえたつものをあがめる
  3. おえる、おわる、最後までやりとおす
  4. 姓のひとつ

 

男の子

「たか」で、

「崇秀くん」(たかひで)18画

「崇矢くん」(たかや)16画

「しゅう」では

「崇太くん」(しゅうた)15画

「崇来くん」(しゅうらい)18画

女の子にはあんまり使いませんね。

参照 学研 漢字源辞書

平凡社 白川静博士の漢字の世界へ