この2つの漢字は人気ですね。それも理由があり、大変命名に使うのには縁起が良いのです。
「佑」
この漢字を使った四文字熟語「天佑神助」(テンユウシンジョ)があります。天や神によって助けられることを意味します。「天佑」という熟語自体に天の加護、天の助けという意味ですから、有難い字です。女の子の名付けで書いた、助けとなる名前にも通じていて、お父さん、お母さんが赤ちゃんの為に考えて付けてあげるのにはピッタリですね。
何か困ったことがあったときに、天の助けがあれば幸いです。なんらかの守りがあれば、自信をもって、周りの人々にも優しく接することが出来ますね。優しい心の子どもに成長して、人を助けることは、いずれはまわりまわって自分にも良いことがあります。
「情けは人のためならず、めぐりめぐって己がため」ですね。人に親切にするのは、結局は自分の守りになります。そうやって自分を守れる人に育って欲しいと思いますし、そんな優しい子どもは神様も放っておきません。
「kindness is never lost」=「親切は決して失われることはない」
「祐」
「佑」よりもより、神に近いのでしょうか(笑)補佐するという意味の「祐助」は「佑助」も両方の漢字が使えますが、神様や王の補佐と捉えても良いと思います。「祐筆」という、身分の高い人につかえ、書類を書くことをつかさどった人や文章を書く人を指す言葉もあります。神様や王の補佐、手助けをするなんて素敵ですね。
神様からの手助けがあると考えるのも良いですし、どちらの意味でも神様に近いのですから幸せな人生が歩めそうです。こちらの「祐」の字は、新字体で、旧字体は「祐」です。画数が9画と10画と違いがあるので、字画の使い分けには便利かも知れません。
赤ちゃんをお父さん、お母さんの元に運んでくれたということで、神様からの贈り物だったとして命名するのもいいですね。
「佑」と「祐」を使った女の子
同じ読み方でも漢字一文字を変更すると、名前のイメージも画数も変化します。画数を考えるときにどちらかを選べば、漢字自体の意味はよく似ていて同じですから、考えやすいですね。他の五格との兼ね合いも色々と、変更できます。
(ゆみ)
「佑美ちゃん」16画
「祐実ちゃん」17画
(ゆき)
「佑紀ちゃん」16画
「祐貴ちゃん」21画
(ゆうほ)
「佑保ちゃん」16画
「祐穂ちゃん」24画
三文字では
(さゆり)
「沙佑里ちゃん」21画
「沙祐利ちゃん」23画
(さゆみ)
「咲佑実ちゃん」24画
「紗祐未ちゃん」24画
男の子
(ゆうじ)
「佑仁くん」11画
「祐爾くん」23画
(ゆうき)
「佑樹くん」23画
「祐希くん」16画
(ゆうすけ)
「佑輔くん」21画
「祐介くん」13画
(ゆうや)
「佑哉くん」16画
「祐弥くん」17画
「すけ」の読み方では、
(けんすけ)
「研佑くん」16画
「憲祐くん」25画
(しゅんすけ)
「駿佑くん」24画
「俊祐くん」18画
漢字の由来や意味
「佑」の意味、由来
「亻」は「右」からなる、会意兼形声文字です。「右」の原字が「又」で、右手を示す。右手はものをかばって抱きかかえる役目をすることを表します。のちに、「右手で器をもつ」様子から派生して、左右の「右」の意味でよく使われるようになったのです。
そのため、「助ける」を意味する漢字を別で作る必要が出て、「亻(にんべん)」を合わせ「佑」で「助ける」の意味を表すようになりました。「亻」は人の象形です。「助ける」の意味よりも、かばう、保護する意味があり、かばって助けるという意味です。
画数 7画
音読み ユウ、ウ
訓読み たすける
名乗り・名付け
(すけ、たすく、たすけ)
意味
- 外側からかばってたすける
- 姓のひとつ
- じょう、四等官で、司、監の代3位
「祐」の意味、由来
「礻」と「右」から出来た会意兼形声文字です。こちらも、「右」が右手で器のようなものを持ち、祈りの言葉を捧げている様子から神の助け→助けるとなっています。神に、いけにえを、捧げる台と祈りの言葉を表す様子です。「礻」編(示)と「亻」編の違いで、神様を祭るときに使うものを表しますから、神の助けを表しています。神仏の助けがあること。助けがあって幸いを意味します。こちらも同じ助けるの意味です。
画数 9画
音読み ユウ、ウ
訓読み たすける
名乗り・名付け
(さち、すけ、たすく、ち、ひろ、まさ、ます、むら、よし)
意味
- 外からかばってたすける。またそのこと。
- じょう、四等官で神祇官の第3位
参照 学研 漢字源辞書