「令和」について
とうとう新しい元号が決まりました。大変なイベントでテレビ各局が報道していました。以前元号のも時代の特徴をよく表していると説明したことがありましたが、次の元号「令和」も画数や漢字の意味など見てみると今後の日本を表しているのかも知れません。
「明治」17画、「大正」8画、「昭和」17画、「平成」12画との流れの中「令和」13画です。過去の記事はこちらを参照してください。
さて、「令和」ですが、13画は大吉の人気運です。年長者からの援助で富貴繁栄、頭脳明晰となっています。人気運ですから周りからの引き立てを期待できるので、チャンスを掴めば財政面も暗いものではなさそうです。ピンチにも強いので、上手く切り抜けることも出来る力があります。
その裏付けは、理論的思考に優れていることですから、理系の分野の活躍が期待できます。今後AI時代を向かえると言われていることから、エンジニア方面で日本が世界をリードできる立場になれることを期待したいと思います。
人気運なために油断することもあるのですが、周囲の動向に常に目を配ることと常に人との調和を心がけることが必要です。「令」の文字の意味どおりに、謙虚な心を忘れないことが大切なのかも知れません。
平成の12画である挫折運から失意を経験し破財運でもありリーマンショックや不経期が長引き、格差の拡大が問題になりました。この時代を乗り切ったからこそ、次の時代に期待する気持ちが大きく表れた新元号だったと感じます。
先行き不透明のように、日本の未来を危惧する意見も多くありますが、そう悲惨なものにならないのではと感じさせる元号だと感じます。
令和の意味
「令和」の文字は万葉集から拝借したことはさんざん報道されています。「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす」の一節です。
人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められているとのことです。また、今まであった247ある元号が中国の古典からの出典でしたが、初めて日本の古典から選ばれたことにも注目が集まりました。
日本の文化を大切にしつつも、次世代の若い人たちの活躍が楽しみでもあります。13という数字は西洋では嫌わるる数であることも心得ていた方が良いかも知れません。日本では4や9が嫌われる数ですが、西洋ではそうでもありません。
数字はそれぞれ意味があるのですが、文化によって意味の解釈が異なることがあるのです。そういったことを理解しながら、赤ちゃんの命名も考えてあげるといいですね。
「令」の文字の成り立ちは、おおいの下に人が集まり、神や君主の宣告を伝えている様子を表しています。清く美しいなどの意味も含み、こうごしいお告げ聞くことを意味しますから、最上のものの意見を受け入れる姿勢が大切なことを意味します。
「令」
画数
音読 みレイ、リョウ
名乗り おさ、なり、のり、はる、よし、
意味
1、神のお告げや君主、役所や上位者のいいつけ
2おきて、お達し、法令や律令など
3よい、清らかで美しい、相手の妻や兄弟姉妹を尊敬して使う言葉としても用いられる
4おさ、中国お楚の時代の宰相
5遊びごとのきまり「酒令」では、なぞあてが外れた人の罰に使われる意味
6命令する
7姓のひとつ
男の子
「れい」とそのままの呼び名ですと
「令二くん」(れいじ)7画
「令磨くん」(れいま)21画
「令次郎くん」(れいじろう)16画
「はる」と読むこともできるので
「令樹くん」(はるき)21画
「りょう」では
「令真くん」(りょうま)15画
女の子
「令菜ちゃん」(れいな)13画
「令佳ちゃん」(れいか)13画
「菫令ちゃん」(すみれ)16画
三文字で
「英令奈ちゃん」(えれな)24画
「令美香ちゃん」(れみか)23画
などです。姓との兼ね合いがあるので、簡単には命名できませんが、「令和」元年生まれの赤ちゃんの命名では「令」が使われることが多くなるのではないでしょうか?
参照 学研 漢字源辞書
平凡社 白川静博士の漢字の世界へ